コンタクトレンズの右左が分からないときは?見分け方と管理方法

「このレンズ、右と左のどちらだったかな?」。忙しい朝や、外したレンズを洗っている途中で、手が止まったことはありませんか。見た目がよく似ているだけに、つけて確かめたくなるかもしれません。

コンタクトレンズの右左は、見た目やつけ心地で推測せず、箱・個包装に記載された規格を、眼科で指示された左右のレンズデータと照合するのが基本です。すでに取り出したレンズが混ざり、どちらか分からなくなった場合は、無理に装用せず眼科や購入先に相談しましょう。

この記事では、左右を見分けるための確認ポイント、取り違えたときの対処、毎日の管理を楽にする工夫を紹介します。「左右の度数が同じならどうする?」という疑問も、条件を分けて解説します。

コンタクトレンズの右左はどう見分ける?

まず整理したいのは、「これから開けるレンズの左右が分からない」のか、「使っていた2枚が混ざってしまった」のかという違いです。未開封なら包装の情報をたどれますが、取り出したレンズは、箱の数字が分かっても目の前の1枚と対応づけられるとは限りません。

箱・個包装と、現在使っているレンズデータを照合する

手元に箱と個包装がある場合は、製品名と規格を確認します。その数字を、眼科でもらった指示書や、左右が明記された現在の購入記録と照らし合わせてください。

たとえば、右眼がPWR「−3.00」、左眼が「−2.50」と指示されていれば、その表示が左右を確認する手がかりになります。ただし、度数を変更する前の古い箱や注文履歴を見てしまうと、今のレンズとは合いません。記録の日付と製品名も一緒に確認しましょう。

照合する項目は、使っているレンズの種類によって異なります。次の表は主な表示の意味です。数値から自分で処方を決めるためではなく、指示されたレンズと一致しているかを確かめるために使ってください。

表示・項目表しているもの左右を確認するときのポイント
製品名レンズの商品名・種類同じメーカーでも別製品を混同しない
PWR・P・SPHなど近視・遠視を矯正する度数数字だけでなく、プラス・マイナスの符号も確認する
BCレンズ内面のカーブ度数が同じでも、左右の指示が異ならないか見る
DIAレンズの直径指示された製品・規格と照合する
CYL乱視の度数乱視用ではPWRだけで判断しない
AX・AXIS乱視の軸の角度CYLとあわせて確認する
ADD遠近両用などの加入度数近視・遠視の度数だけでなく、こちらも照合する

表記や項目の組み合わせは製品によって異なります。遠近両用などで別の指定がある場合も、その指示を省かず確認してください。箱の表示を一つずつ知りたい方は、コンタクトレンズの箱の見方も参考になります。

参考サイト:メニコン「よくあるご質問(はじめての方へ)」
参考サイト:メニコン「コンタクトレンズのCYL(乱視度数)とは?」

取り出したレンズの形だけでは判断しない

「少し厚いほうが右」「カーブが深いほうが左」と、見た目で決めるのは避けましょう。箱の規格が違っていても、肉眼でその差を正確に読み取り、左右に対応させるのは難しいためです。

ケースのRは右、Lは左を表しますが、これは正しい側に入れていた場合の手がかりです。取り違えて収納した可能性があるなら、R側にあることだけで右眼用と断定できません。

相談するときは、レンズの種類、いつ左右が分からなくなったか、現在の指示書や箱が残っているかを伝えると状況を説明しやすくなります。レンズを持参する必要や持参方法も、眼科・購入先に確認してください。種類や状態によっては、手元の2枚を特定できず、交換が必要になることもあります。

左右が同じ度数なら、どちらにつけてもよい?

コンタクトレンズは、すべての商品に「右専用」「左専用」という別々の形があるわけではありません。一方で、度数が一致していれば何でも入れ替えられるわけでもありません。確認するのは、度数だけでなく製品と規格の全体です。

同じ製品・すべて同じ規格で処方されている場合

通常の使い捨てソフトコンタクトレンズで、左右とも同一製品・同一規格が処方されている場合、未使用のレンズには右眼用・左眼用という区別はありません。両眼に同じものが指示されていることを確認できれば、箱を右用・左用に分けていなくても使えます。

ただし、PWRが同じでも、乱視用のCYLやAXIS、遠近両用のADDなどが違えば同じ規格ではありません。同じBCや度数が表示されていても、別製品ならつけ心地やフィットが同じとは限らないため、片方の在庫で代用しないでください。

この説明を、個別の指示があるハードレンズや治療用レンズなどに、そのまま当てはめることも避けましょう。自分のレンズについて判断できなければ、処方を受けた眼科に確認するのが確実です。

参考サイト:アキュビュー「使い捨てソフトコンタクトレンズの左右がわからなくなってしまったらどうしたらいい?」

規格が同じでも、使用済みレンズの扱いは別

同じ規格であることと、そのレンズを再び使えることは別の問題です。ワンデーは、一度目から外したものを洗って再装用することはできません。右眼で使ったものを左眼につける場合も同じです。

再使用するレンズも、使用期間やケアの状態まで無視して入れ替えてよいわけではありません。片方だけ交換したレンズが混ざれば、どちらの交換時期か分からなくなることもあります。左右の規格が同じでも、毎日入れるケースの位置を決め、交換日を記録しておくと管理しやすくなります。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

右左を間違えてつけると、どんなことが起こる?

左右で度数や規格が異なるレンズを取り違えると、本来の矯正ができず、見え方がいつもと違うことがあります。元の左右差が小さい場合など、自分では気づきにくいこともあるため、違和感の有無だけで正しい左右を判断するのは避けましょう。

ぼやけや違和感を「左右の間違いだけ」と決めつけない

いつもより見づらいときは、箱やケースの取り違えがなかったかを確認します。ただし、ぼやけや異物感には、レンズの裏表、乾燥、汚れや傷、目の不調など別の原因も考えられます。

つけ直すたびに見え方を比べて「こちらが正解」と探す方法では、原因を区別できません。見えにくいまま運転や危険を伴う作業を続けず、いったん装用を中止して、必要に応じてメガネに切り替えてください。

右左は「どちらの目に使うレンズか」、裏表は「レンズを正しい向きでつけているか」という別の確認です。向きに迷っている場合は、コンタクトレンズの裏表・向きの見分け方で詳しく解説しています。

痛み・充血などがあるときは眼科へ連絡する

次のような症状があれば、単なる左右の取り違えと考えて放置しないでください。レンズを外し、速やかに眼科へ連絡しましょう。

  • 目が赤く、痛みや強い刺激感がある
  • 外したあとも痛みが続く、または強くなる
  • 光がまぶしく感じる
  • 急に視界がぼやけた
  • 涙や目やにがいつもより多い

こうした症状があるときは、新しいレンズで試し直すことも控え、再開してよいか眼科で確認します。「入れ替えれば治るはず」と考えて装用を繰り返さないことが大切です。

参考サイト:CDC「What Causes Contact Lens-related Eye Infections」

左右が分からなくなったときの対処手順

焦っていると、外したレンズをもう片方の目に移したくなるかもしれません。まずは目の状態を確認し、そのうえで、レンズを特定できるかと再使用できる種類かを分けて考えましょう。

  1. 装用中なら、手を石けんで洗って清潔なもので拭き、レンズを外す
  2. 痛み・充血・急な見えにくさなどがある場合は、つけ直さず眼科へ連絡する
  3. 症状がなくても、箱・個包装と現在の指示書を照合し、左右の規格を確認する
  4. ワンデーか再使用レンズか、そして手元のレンズを特定できるかに応じて対応する
  5. 確認できない場合は装用を見送り、メガネを使って眼科・購入先へ相談する

4番目の判断で迷いやすいケースを、次の表にまとめました。予備を使う場合も、現在処方されている製品・規格と一致していることが前提です。

手元の状況対応の考え方
未開封で、左右の規格を確認できる個包装の表示と照合して、指示された側に使う
ワンデーを左右逆につけ、すでに外した外したレンズは再使用しない。目に異常がなければ、正しい規格の新品を用意する
再使用レンズで、左右を確実に特定できる製品・ケア用品の説明と眼科の指示に従ってケアする。ソフトレンズは必要な消毒を省かない
開封済みの2枚が混ざり、左右を特定できない見た目や試しづけで決めず、眼科・購入先に確認方法や交換の必要性を相談する
痛み・充血・急な見えにくさなどがあるレンズの種類にかかわらず、つけ直さず眼科へ連絡する

再使用レンズだからといって、軽くすすぐだけで必ず再装用できるとは限りません。必要な洗浄・消毒や所要時間は、使っているレンズとケア用品の説明に従ってください。急いでいる日は、確認やケアを省くより、メガネで出かけられる準備が役立ちます。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」
参考サイト:CDC「What Causes Contact Lens-related Eye Infections」

コンタクトレンズの右左を間違えない管理のコツ

一度左右を確認できたら、次から迷わない仕組みをつくっておきましょう。「毎回思い出す」よりも、箱の置き場所や手を動かす順番をそろえるほうが、忙しい日も確認しやすくなります。

箱には「右・左」、ケースはR・Lを毎回確認する

箱の目立つ場所に「右」「左」と書いたり、確認用シールを貼ったりすると、開封前に見分けやすくなります。個包装を箱から出して持ち歩くなら、左右別の袋に分ける方法もあります。規格や使用期限の表示は隠さず、確認できる状態にしておきましょう。

レンズケースは、ふたの色だけを頼りにせず、R・Lの表示と入れる側を確認します。ケースを回転させると手前から見た右左が逆になるため、「机の右側だから右眼用」と位置だけで覚えるのは避けたいところです。

片方ずつ扱い、つけ外しの順番をそろえる

「右眼からつけ、右眼から外す」など、自分が続けやすい順番を決めましょう。右からでなければいけないわけではなく、毎回同じ順序で扱うことがポイントです。

外すときは、片方のレンズを扱っている間に、もう片方と混ざらないようにします。両方を同時に手のひらへ出すのではなく、使用しているケア方法に沿って片方ずつ処理し、正しい保存場所へ戻すと確認しやすくなります。

ケースを清潔に保つことも、左右の管理とセットで考えましょう。使い慣れたケースでも、表示が見づらくなったら識別に頼りすぎず、ケア用品の説明に従って手入れ・交換を行ってください。

旅行用の準備でも、最新のレンズ情報を残す

普段と違う場所では、いつもの箱やケースが手元になく、判断に迷いやすくなります。旅行や外泊の準備では、左右別に必要な数をそろえ、予備とメガネも用意しておくと安心です。

スマートフォンに箱の表示を撮影しておく場合は、「右眼」「左眼」と撮影日を添えると後から確認しやすくなります。処方が変わったら記録も更新し、古い写真を現在のものと取り違えないようにしましょう。写真は規格を確認する補助であり、混ざった使用済みレンズを見分ける道具ではありません。

参考サイト:アキュビュー「使い捨てソフトコンタクトレンズの左右がわからなくなってしまったらどうしたらいい?」

まとめ

コンタクトレンズの右左に迷ったら、まず箱・個包装と、現在の指示書や購入記録を照合しましょう。度数だけでなく製品名やBC、乱視用・遠近両用の規格まで確認することが大切です。取り出したレンズが混ざった場合は、見た目や試しづけで判断せず、眼科・購入先へ相談してください。

ワンデーは一度外したら再使用せず、痛みや充血などがあれば新品でのつけ直しも控えます。普段から箱とケースの左右を確認し、片方ずつ同じ順番で扱う習慣をつけておくと、忙しい朝も迷いにくくなります。レンズデータの記録とメガネの準備も、困ったときの助けになるでしょう。

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