コンタクトレンズがずれる原因は?位置を戻す方法と受診目安

コンタクトレンズを使っていて、「まばたきをしたら片目だけぼやけた」「レンズがずれて、ゴロゴロする」と困ったことはありませんか。外出先や仕事中に起こると、早く元に戻したくなりますよね。

コンタクトレンズがずれる背景には、つけ方の問題、乾燥、レンズの汚れや傷、目とのフィット具合などがあります。まず大切なのは、目をこすらずにレンズの位置と目の状態を確かめることです。ソフトとハードでは扱い方が異なり、位置が分からないまま指で探ったり、無理に押し戻したりするのは避けましょう。

この記事では、ずれたときの確認と対処、繰り返しずれる原因、日常で見直せる習慣を順に解説します。痛み・充血・急な見えにくさがあるときは、「ずれただけ」と考えず、使用を中止して早急に眼科へ相談してください。

コンタクトレンズがずれたら、まず位置と症状を確認する

「見えづらいから、きっとレンズがずれた」と思っても、見え方だけで原因は判断できません。乾燥や汚れ、目の病気でも、ぼやけや異物感は起こります。レンズを動かす前に、どのような状態なのか落ち着いて確認しましょう。

手を洗い、明るい場所で鏡を見る

レンズを扱う前には、石けんで手を洗ってよくすすぎ、清潔なタオルなどで水分を拭き取ります。見え方が不安定なまま、運転や危険を伴う作業を続けないでください。まず安全な場所に移ってから確認します。

  1. 明るい場所で鏡を持ち、正面を向いて目を開く
  2. 黒目の上にレンズがあるか、白目側へずれていないかを見る
  3. 無理のない範囲で視線を上下左右へ動かし、レンズの縁を確認する
  4. 痛み・充血・見え方の変化と、レンズの位置が分かるかを確かめる

鏡に顔を近づけても見つからないからといって、まぶたを強く引っ張ったり、指や綿棒で奥を探ったりしないでください。確認の途中で痛みが出る場合も、自分での操作は中止します。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」
参考サイト:アキュビュー「コンタクトレンズはまばたきでずれる?原因や対処法を解説」

痛みや急な視力低下がある場合は、戻すことより受診を優先する

レンズが白目側に見えていても、痛みの原因が位置のずれだけとは限りません。目の表面に傷がついていたり、炎症が起こっていたりすることもあります。レンズを戻せば使い続けてよい、という判断はしないようにしましょう。

確認した状態対応の考え方避けたいこと
レンズの位置が分かり、痛み・充血などはないレンズの種類に合った、教わった方法で戻すか外す指や爪で強く押す
痛み・充血・急な見えにくさがある使用を中止し、早急に眼科へ相談する戻ったことを理由に装用を続ける
見つからない、動かない、破損が疑われる無理に取り出そうとせず眼科で確認してもらう奥を探る、新しいレンズを重ねる

強い痛みや急な視力低下があるときは、通常の予約日まで待たず、すぐに受診先へ連絡してください。レンズが外れない場合は、無理な除去を繰り返すより、外せない状態であることも伝えて受診につなげます。

参考サイト:日本眼科医会「コンタクトレンズ関連情報」

ずれた位置を戻す方法は、ソフトとハードで異なる

どちらのレンズでも、力を入れて動かすのは禁物です。ここでは通常のソフト・ハードレンズについて説明します。眼科で別の手順を指示されている場合は、その説明と使用製品の添付文書を優先してください。方法に自信がないときは、その場で無理に試す必要はありません。

ソフトレンズは、乾いたまま無理につままない

ソフトレンズはやわらかく、白目側へずれたり、折れた状態でまぶたの内側に隠れたりすることがあります。乾燥して目に張り付いているときは、引っ張って外そうとしないでください。

痛みなどの異常がなく、レンズの位置が分かる場合は、まず数回ゆっくりまばたきをします。眼科医から指示されたソフトコンタクトレンズ用の目薬があれば、その指示に従って目を潤します。動くようになったら、処方時に教わった方法で位置を整えるか、ゆっくり外しましょう。

通常のソフトレンズの外し方では、鏡で位置を確認し、レンズを黒目より下方へずらして指の腹で軽くつまみます。ただし、折れたレンズや張り付いたレンズを無理につまむ方法ではありません。爪や指先が目の表面に直接触れないようにし、うまく外せないときは中止してください。

参考サイト:アキュビュー「よくあるご質問」
参考サイト:SEED「コンタクトレンズの正しい使い方」

ハードレンズは、直接押さずにまぶたの上から戻す

ハードレンズはソフトレンズより小さく、黒目から白目側へずれることがあります。硬いレンズを指で直接押し戻すと、目を傷つけるおそれがあります。位置がはっきり分かり、痛みなどの異常がない場合に、教わった方法で戻してください。

メニコンが案内している、まぶたの上から戻す方法の流れは次のとおりです。

  1. 顔の正面に手鏡を持ち、レンズがどの方向へずれているか確認する
  2. レンズがずれている方向とは反対側を見る
  3. まぶたの上から、レンズの位置より奥側を指で軽く押さえる
  4. 指でレンズを直接押さず、視線をゆっくり正面へ戻す

位置や指の当て方が分からないときに、想像で続けるのは避けましょう。動かない場合や痛みがある場合は中止し、眼科へ相談します。まばたきなどで外す際も、ずれたまま無理に外さず、黒目の上に戻ったことを確認してから行ってください。

ハード用スポイトも、レンズの位置を確認し、使い方を教わったうえで使用する道具です。目の表面に直接押し当てたり、見えないレンズを探すために使ったりしないでください。使用条件はハードコンタクト用スポイトの使い方で詳しく説明しています。

参考サイト:メニコン「コンタクトレンズ紛失・ずれの原因と対処法」
参考サイト:SEED「コンタクトレンズの正しい使い方」

戻らない・見つからないときは、自分で探り続けない

レンズが見つからなくても、眼球の真裏へ回り込むことはありません。まぶたの内側で隠れている場合もあれば、すでに外れて服や床に落ちている場合もあります。「必ず目に残っている」「痛くないから入っていない」のどちらも決めつけないことが大切です。

目の中に残っているか確認できないまま、新しいレンズを重ねて装用するのは避けてください。見失った場合の確認はコンタクトレンズが目の裏に入ったと感じるとき、位置は分かるものの外れない場合はコンタクトレンズが取れないときの対処も参考になります。

戻せない、外せない、破片が残っているかもしれないときは、眼科で確認してもらいましょう。友人や家族に目の中を触って取り出してもらうのではなく、受診の付き添いや移動を手伝ってもらうとよいでしょう。

参考サイト:メニコン「コンタクトレンズが取れない!ハード・ソフト別の取り方」

コンタクトレンズが繰り返しずれる主な原因

一度戻してもまたずれる、毎回同じ目だけ不安定になる場合は、つけ方だけでなく、レンズと目の状態も見直す必要があります。「自分はコンタクトに慣れていないから」と我慢せず、どんな場面で起こるか振り返ってみましょう。

つけた直後なら、表裏・左右・レンズの状態を確認する

装着した直後から違和感がある場合は、ソフトレンズの表裏や左右の取り違え、汚れ、傷などを確認します。つけたまま何度も位置を調整するより、いったん外してレンズの状態を見ることが大切です。

例えば、急いで身支度をしている朝は、左右のケースを取り違えたり、指に化粧品の油分が残ったまま扱ったりしがちです。毎日使い慣れていても、装着前の手洗いとレンズの確認は省略しないようにしましょう。

表裏の識別方法は製品によって異なります。縁の形や識別マークを説明書と照らし合わせてください。傷や破れがあるレンズは使わず、目に痛みや充血がある場合は新品への交換だけで済ませないようにします。

参考サイト:アキュビュー「コンタクトレンズはまばたきでずれる?原因や対処法を解説」

夕方や画面作業中なら、乾燥や目の使い方を振り返る

「仕事が終わる頃にずれる」「パソコン作業中にゴロゴロする」という場合は、乾燥が関わっている可能性があります。目やレンズの潤いが不足すると、レンズの動きやつけ心地が不安定になることがあります。

ただし、夕方の症状だから必ずドライアイというわけではありません。乾燥感に加えて、見えづらさ、目を開けにくい感じ、疲れなどがあるかも診察で伝えてください。「ずれる」という一言より、困っている状態を具体的に説明しやすくなります。

目薬を使えば一時的に楽になる場合でも、同じ症状を繰り返しているなら、点眼だけで使い続けず眼科で確認しましょう。

参考サイト:日本眼科医会「ドライアイに悩む方へ」

レンズと目のフィッティングが合っていない

コンタクトレンズは、動かないほどぴったり密着していればよいわけではありません。黒目の上で位置を保ちながら、まばたきに合わせて適切に動くことが必要です。

BC(ベースカーブ)やDIA(直径)が同じでも、製品が変わるとフィット具合が異なることがあります。ずれ方だけを見て「もっと小さいBCにすればよい」「大きいレンズなら落ち着く」と自己判断するのは避けましょう。BCが合わないときのサインと確認方法も、眼科へ相談する内容を整理する際の参考になります。

また、視力が合っていないことと、レンズの位置がずれることは同じではありません。見え方とフィット具合は分けて確認してもらいます。片目だけ繰り返す場合も、左右の目やレンズの違いを含めて相談してください。

参考サイト:アキュビュー「コンタクトレンズはまばたきでずれる?原因や対処法を解説」
参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

かゆみ・目やになどを伴う場合は、目の病気も確認する

ずれに加えて、かゆみ、充血、目やにがある場合は、結膜炎などの病気が関係していることもあります。レンズのサイズや素材を変えるだけでは対処できない場合があるため、まず目の状態を診てもらうことが大切です。

「前は問題なく使えていた」というレンズでも、今の目に合っているとは限りません。調子が悪くなった時期、レンズやケア用品を変えたか、目をこすることが増えていないかなども伝えましょう。症状から病名を自分で決めず、使用の再開時期も眼科で確認してください。

参考サイト:アキュビュー「コンタクトレンズはまばたきでずれる?原因や対処法を解説」

ずれを繰り返さないために、毎日の扱い方を整える

ずれが起きたときの対処とあわせて、日頃の扱い方を見直しておくと、気になる変化に早く気づけます。特別な道具を増やす前に、装着前の確認、交換期限、普段の作業環境を一つずつ確認してみましょう。

装着前の確認と、レンズの交換・ケアを習慣にする

朝の装着時は、目の状態を先に確認してからレンズを手に取ります。次の項目を、身支度の流れに組み込んでおくとよいでしょう。

  • 目に充血や目やに、痛みなどがないか確認する
  • 手を洗って清潔にし、爪を短く滑らかに整えておく
  • レンズの左右・表裏と、傷・破れ・汚れを確認する
  • 装着後は、左右それぞれの見え方と異物感がないか確認する

1日使い捨てレンズは、一度目から外したら再使用しません。再使用するレンズは、製品ごとの洗浄・消毒・保存の手順と交換期限を守ってください。つけ直す際のすすぎだけと、使用後に必要なケアを混同しないことも大切です。

「ワンデーにすれば必ずずれなくなる」とは限りません。交換方式にかかわらず、目に合った製品であることが前提です。毎回同じようにずれるなら、ケアを丁寧にするだけで解決しようとせず相談しましょう。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

乾燥しやすい場所では、空調や画面作業を見直す

エアコンの風が目に直接当たる席や、乾燥した室内で長く作業していないでしょうか。風向きや座る位置を調整し、必要に応じて室内の加湿を取り入れます。画面に集中する時間が長いときは、作業の区切りで目を休ませることも意識しましょう。

メガネで過ごせる時間をつくると、コンタクトを無理に使い続けずに済みます。装用時間は一律に決めず、眼科で指示された範囲を守ってください。外出時にも普段のメガネを持っておくと、ずれや違和感が出たときに切り替えやすくなります。

目薬は、使っているレンズを装用したまま使用できるか、医師の指示や説明書で確認します。点眼回数を自己判断で増やしたり、レンズの保存液を目薬代わりにさしたりしないでください。

参考サイト:日本眼科医会「ドライアイに悩む方へ」
参考サイト:日本眼科用剤協会「目薬の使い方」

眼科では「いつ・どちらの目で・どうずれるか」を伝える

痛みなどがあるときだけでなく、何度もずれる場合も眼科での確認が必要です。次の定期検査まで我慢するのではなく、普段と違う状態が続くことを相談してください。眼科では、見え方に加えてレンズの動きや目の状態も確認します。

診察の際は、分かる範囲で次のような情報を整理しておくと説明しやすくなります。細かく記録するために、症状のあるレンズをつけ直して再現する必要はありません。

伝える項目具体的な例
起こるタイミングつけた直後、まばたきのたび、仕事の終わり頃
左右・見え方右目だけ、両目、ずれるとぼやける
一緒に出る症状痛み、充血、かゆみ、目やに、乾燥感
最近変えたことレンズの製品名・規格、ケア用品、装用時間

レンズの箱や処方情報、使用中のケア用品名が分かるものを持参すると、製品の取り違えを防ぎやすくなります。外した後も異物感や見えにくさが残る場合は、その変化も伝えてください。

「戻し方が難しい」「外すときに爪が当たりそう」といった悩みも、そのまま相談して大丈夫です。自分のレンズに合った方法を確認し、必要に応じて装着・取り外しの練習を受けましょう。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

まとめ

コンタクトレンズがずれると、見えづらさや異物感で焦ってしまいます。まずは目をこすらず、手を洗って鏡で位置と症状を確認しましょう。ソフトとハードでは扱い方が異なるため、処方時に教わった方法を基本にし、動かないレンズを無理に戻そうとしないことが大切です。

繰り返すずれには、乾燥や裏返し装用、汚れ・傷、目とのフィッティングなどが関わる場合があります。BCや度数を自分で変えず、起こる場面や左右の違いを眼科で伝えてください。

痛み・充血・急な見えにくさ、見つからない・外せない状態は早めの相談が必要です。毎日の確認と適切なケアを続けながら、無理なく使える方法を眼科と一緒に見直しましょう。

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