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ハードコンタクト用スポイトの使い方|外れないときの注意点

「ハードコンタクトがうまく外れない」「指で外そうとすると、レンズを落としそうで怖い」。毎日の取り外しに苦手意識があると、小さな作業でも負担に感じますよね。

ハードコンタクト用スポイトは、レンズに先端を吸着させて取り外すための補助器具です。自分のレンズに対応した製品を選び、眼科で使い方を教わることが基本です。ただし、張りついたレンズを力任せに引っ張る道具ではなく、痛みや充血があるときの受診に代わるものでもありません。

この記事では、スポイトの用途、メニコン「SPスポイト」を例にした使い方、うまく外れないときの注意点、お手入れと購入時の確認事項を解説します。すでに目が痛い、急に見えにくい、レンズの位置が分からない場合は、自己流で取り出そうとせず眼科へ連絡してください。

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ハードコンタクト用スポイトとは?

スポイトと聞くと、液体を吸い上げる道具を思い浮かべるかもしれません。ここで紹介するのは、ハードコンタクトレンズを目から外すための専用器具です。先端の吸着部でレンズを保持する点が特徴で、同じような形の道具なら何でも代用できるわけではありません。

レンズを外す動作を補助する道具

通常の外し方がうまくできないときは、まぶたの開き方や手の位置を眼科で確認してもらい、必要に応じてスポイトの使用を相談できます。「自分は不器用だから仕方がない」と我慢する必要はありません。

一方で、スポイトを使えば必ず簡単に外せる、目を傷つけない、感染を防げるといった保証はありません。先端を目そのものに当てないことや、清潔に扱うことが必要です。操作への不安が強い場合は、購入した器具を持って、実際の動きを確認してもらうとよいでしょう。

メニコンの「SPスポイト」も、メーカー公式サイトで、眼科医の指示に従って使用するハードレンズ用の器具として案内されています。

参考サイト:メニコン「アクセサリー類」

ソフト用の装着器具と混同しない

コンタクトレンズ用の道具には、レンズをつけるためのもの、外すためのもの、容器から取り出すためのものがあります。名前が似ていても、用途や対応するレンズは異なります。

確認する点ハード用スポイトを選ぶときの考え方
対応レンズ使用中のハードレンズに使えるかを確認する
使用目的取り外し用か、装着を補助する道具かを区別する
先端と持ち手吸着部、持つ場所、吸着を解除する部分を説明書で確認する
お手入れ洗い方・乾燥・保管方法まで確認する
使用の指導自分の目とレンズに合う操作を眼科で教わる

ハード用とされているスポイトを、ワンデーなどのソフトレンズに自己判断で使うのは避けてください。オルソケラトロジーなど治療目的のレンズを使っている場合も、処方施設の指示を優先し、一般的な手順で置き換えないことが大切です。

ソフトレンズのピンセットやスティックなどは別の道具です。違いを知りたい方は、コンタクトレンズの装着補助器具もご覧ください。

スポイトを使う前に確認したいこと

初めて使う日は、外れなくなってから慌てて説明書を読むより、あらかじめ持ち方と外し方を確認しておきましょう。器具を扱う準備と、今の目に使ってよいかの確認は、どちらも欠かせません。

手と器具を清潔にし、レンズの位置を確かめる

スポイトを使う場合も、手洗いは必要です。まぶたやレンズに触れる可能性があるため、石けんで手を洗って十分にすすぎ、清潔なもので水分を拭き取ります。爪も短く、なめらかに整えておきましょう。

鏡はレンズの位置を確認できる明るい場所で使います。外したレンズの置き場所やケースを先に用意しておくと、取り外したあとに慌てずに済みます。使用前は、次の点を確認してください。

  • 使用中のレンズに対応した器具で、使い方を教わっている
  • 先端に欠け・傷・変形や、落としきれていない汚れがない
  • レンズがどこにあるか、鏡で確認できる
  • 痛み・充血・急な見えにくさなど、目の異常がない
  • 手元が安定し、無理なく鏡を見ながら操作できる

位置が分からないまま先端を近づけたり、まぶたの裏を器具で探ったりしないでください。スポイトを使う前に確認できないことがあれば、操作を始めず眼科に相談します。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

外れにくさを乾燥だけのせいにしない

「いつもより外れにくいから、強く吸着させればよい」とは考えないでください。レンズの状態や目とのフィット、目の不調なども確認が必要です。繰り返し外しづらくなる場合は、道具の使い方だけでなく、装用状態を眼科で見てもらいましょう。

乾燥時の対処や点眼について指導を受けている場合は、その指示に従います。手元の目薬を何でも使ったり、水を目に入れて外そうとしたりするのは避けてください。レンズが動かない、引くと痛いときは、さらに力を加えず中止します。

SPスポイトを例にした使い方

ここでは、緑色の持ち手と白色の部分があるメニコン「SPスポイト」の操作を紹介します。別の製品にはそのまま当てはめず、手元の説明書と眼科で受けた指導を優先してください。

持つ場所と、吸着を解除する場所を区別する

SPスポイトは、緑色の部分を持って使います。白色の部分はレンズを器具から離す際に押す部分で、取り外す前から押していると、レンズが吸着しません。

「つかないからもっと強く押す」のではなく、まずどの部分を持っているかを見直すのがポイントです。使う前に形を確かめ、操作に迷う場合は目へ近づけず、眼科や購入先で確認しましょう。

レンズの位置を見ながら、軽く吸着させて外す

手と器具の準備、目の状態の確認を済ませてから、次の流れで扱います。途中で痛みが出たり、位置を見失ったりした場合は中止してください。

  1. 緑色の持ち手を、親指と人さし指で持つ
  2. 鏡を見てレンズの位置を確認する
  3. レンズの中央に先端をそっと当て、吸着させる
  4. 強く押し込まず、やや下方へ引くようにして目から外す
  5. 外したレンズを落とさないよう支え、白色の部分を押して器具から離す

レンズを器具から離すときも、爪でこじったり無理にはがしたりしないように注意します。目から外したあとは、レンズ自体に必要なケアを行い、左右を取り違えずに保存してください。

メーカーの動画は動きの確認に役立ちますが、見るだけで自分の目への適否を判断できるわけではありません。基本のつけ外しも確認したい場合は、コンタクトレンズの正しいつけ方・外し方をご覧ください。

参考サイト:Menicon Miru 千種店「SPスポイトを皆さまご存じですか?」
参考サイト:メニコン「SPスポイトの使い方動画」

吸着しない・外れないときはどうする?

一度でうまくいかないと焦りますが、外れない原因を「力が足りない」と決めつけないことが大切です。持ち方を確認できる場面と、操作を中止したほうがよい場面を分けて考えましょう。

痛みがなくても、何度も押し当てない

SPスポイトで吸着しない場合は、白色の部分を押していないか、先端の状態やレンズの位置を確認します。確認しても解決しない場合、押す力を増やして繰り返すのは避けてください。

次の表は、よくある困りごとと確認の方向性です。症状がある場合は、表の確認作業より眼科への相談を優先しましょう。

困っている状況確認・対応のポイント
SPスポイトに吸着しない白色部分を押していないかを確認。強く押しつけて補おうとしない
先端がずれて狙えない手元と鏡の位置を確認。安定して扱えなければ練習を中止する
吸着してもレンズが外れない無理に引っ張らず、眼科へ相談する
レンズの位置が見えない器具で探らず、眼科へ連絡する
痛い・赤い・急に見えにくい操作を中止し、速やかに眼科へ連絡する

スポイトを使えば外せるはず、と長時間粘る必要はありません。受診先へは「ハードレンズが外れない」「スポイトを使ったか」「痛みや見え方の変化があるか」を伝えると、状況を説明しやすくなります。

白目側へずれた場合も、見えないまま使わない

SPスポイトには、白目側へずれたハードレンズを外す用途の案内もあります。ただし、「白目に先端を当ててよい」という意味ではありません。先端が触れる対象はあくまでレンズです。

ずれた位置での操作を教わっていない、レンズ全体を確認できない、痛みがある場合は、自分で追いかけて外そうとしないでください。目を傷つけるおそれがあるため、眼科で対応してもらいましょう。

取り外せないとき全般の注意点は、コンタクトレンズが取れないときの対処法でも解説しています。

痛みや充血があるときは、外れたあとも注意する

強い痛み、充血、光がまぶしい、急なぼやけ、いつもより多い涙や目やにがある場合は、速やかに眼科へ連絡します。外せたあとも痛みが続く・強くなるときは、取り外せたから大丈夫と判断しないでください。

症状がある目に、確認のためレンズをつけ直すことは控えましょう。外れない場合は無理に除去を続けず、その状態も含めて眼科へ伝え、受診について指示を受けてください。

参考サイト:CDC「What Causes Contact Lens-related Eye Infections」

スポイトのお手入れ・保管と交換の考え方

スポイトを使ったあとは、レンズだけでなく器具のお手入れも必要です。汚れたまま収納すると、次に使うときにもその状態が続いてしまいます。説明書は捨てず、洗浄や保管方法を確認できるようにしておきましょう。

洗い方は製品ごとの案内に従う

SPスポイトについて、Menicon Miruの公式案内では、使用後に水道水で洗い、乾燥させる方法が紹介されています。これはスポイトのお手入れに関する案内であり、目に水を入れてレンズを外してよいという意味ではありません。

別の器具の洗浄方法や、ソフトコンタクトレンズのケアに置き換えないでください。中性洗剤、アルコール、熱湯なども「きれいになりそう」という理由だけで使わず、その製品に認められた方法かを確認します。

洗浄後は、説明書に沿って乾燥させ、清潔な場所に保管します。使用直前に洗面台へ落とした場合も、拾ってそのまま目に近づけず、再び使える状態か確認することが大切です。

参考サイト:Menicon Miru 上野店「ハードコンタクト用SPスポイト」

傷みや使いにくさを感じたら、交換について相談する

先端の傷や欠け、変形、落ちない汚れがあれば、そのまま使い続けないでください。購入時と比べて吸着しにくい、持ち手に異常があると感じた場合も、使い方の問題なのか器具の交換が必要なのかを購入先に確認しましょう。

すべての製品に共通する交換月数を決めるのではなく、説明書の指定と実際の状態に従います。「まだ数回しか使っていない」「高いものを買った」という理由より、今の器具が正常に使えるかを優先してください。

どこで買える?購入前に確認するポイント

初めて購入する場合は、処方を受けた眼科やコンタクトレンズ販売店に、使用中のレンズの商品名を伝えて相談するとよいでしょう。たとえばSPスポイトは、Menicon Miruの公式店舗ページでも店頭での取り扱いが案内されています。店舗によって在庫は異なるため、来店前に確認しておくとスムーズです。

通販を利用する場合も、商品名だけで決めず、対応レンズ、メーカー、説明書の有無、問い合わせ先を確認します。価格やレビューは参考にはなりますが、自分のレンズに使えるか、正しい操作ができるかの代わりにはなりません。

価格は販売店や購入時期によって変わります。「初心者向け」「耐久性重視」といった表示や安さだけで決めず、送料を含めた購入額と、使用方法を確認できる窓口を見て選びましょう。今まさにレンズが外れず困っている場合は、商品の到着を待たず、眼科へ相談してください。

まとめ

ハードコンタクト用スポイトは、対応するレンズを外す動作を助ける器具です。使う前に眼科で適否と操作を確認し、製品の説明書に従いましょう。SPスポイトでは緑色の部分を持ち、レンズに軽く吸着させ、外したあとに白色の部分で吸着を解除します。この手順を別の器具にそのまま当てはめないことも大切です。

吸着しないときに力を増やしたり、見えないレンズを探ったりするのは避けてください。痛みや充血、急な見えにくさがあれば使用を中止して眼科へ連絡します。日々のお手入れと保管まで含めて使い方を覚え、無理なく取り外せる方法を見つけていきましょう。

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