「メガネがずれるので調整したいけれど、いくら掛かるのだろう」。料金が分からないと、ちょっとした掛け心地の違和感でも、お店へ行くのをためらってしまいますよね。
メガネの掛け具合調整は、購入店のアフターサービスとして無料で受けられる場合があります。一方、部品の交換や破損修理が必要になると、同じお店でも料金が変わります。「テンプルが緩い」「鼻パッドが合わない」という症状だけでは、金額は決まりません。
この記事では、無料・有料になる作業の違いと、公式に案内されている料金例、見積もりの確認方法を紹介します。まずは、手元のメガネにどんな作業が必要なのかを整理していきましょう。
メガネの調整料金は、掛け具合調整・部品交換・修理で変わる
料金を調べるときは、「メガネの調整」という言葉に含まれている作業を分けると分かりやすくなります。耳への当たりを整える場合と、折れたつるを直す場合では、同じ値段にはなりません。
通常のフィッティングなら無料のサービスもある
フィッティングは、顔に合わせて掛け心地やフレームの位置を整える作業です。鼻パッドやテンプル(つる)の当たり方、フレーム全体のバランスなどを確認します。
JINSは自社で購入したフレームの調整を全国の店舗で無料で行うと案内しています。Zoffも、自社購入品のテンプルのゆがみ調整やネジの緩みへの対応などを、無料メンテナンスとして紹介しています。
ただし、「自店の商品ならどんな状態でも無料」という意味ではありません。フレームの破損や部品の交換が必要な場合は、通常の掛け具合調整とは別に確認します。
参考サイト:JINS「店舗に関するよくある問い合わせ/掛かり具合の調整」
参考サイト:Zoff「メガネが壊れたら?/保証・アフターサービス」
同じ「ずれる」でも、必要な作業は違う
例えば、つるがぐらつく場合でも、ネジが緩んでいるだけのこともあれば、接合部が傷んでいることもあります。自分では軽い調整と思っていても、店舗で確認すると修理が必要になる場合があるのです。
| 作業の区分 | 作業の例 | 料金の考え方 |
|---|---|---|
| 掛け具合の調整 | 鼻・耳への当たりやフレームのバランスを整える | 購入店などの無料サービスに含まれる場合がある |
| 部品の交換・取り付け | 鼻パッド、ネジ、耳に当たる先端部品などを交換する | 部品の種類や対象商品によって無料・有料が分かれる |
| 破損・強い変形の修理 | 折れた部分の接合、壊れた丁番の交換、大きなゆがみの型直し | 修理内容と状態に応じた料金・見積もりを確認する |
なお、お店によって「修理」という言葉に簡単な部品の取り付けを含めることもあります。サービス名だけで有料と判断せず、具体的に何をするのかを聞きましょう。
調整する箇所をもう少し知りたい方は、メガネのフィッティングの基礎と相談の目安もご覧ください。
参考サイト:JINS「鼻パッドや丁番のネジが取れてしまったので修理したい」
参考サイト:パリミキ「メガネの不具合、修理について」
公式の料金例で見る、無料と有料の違い
「有料なら何円くらい用意すればよいか」という疑問に答えるため、実際に公式サイトへ掲載されている例をまとめました。以下は2026年9月に確認した各社の案内で、全国共通の相場ではありません。
部品交換と修理では、金額だけでなく対象条件も見る
同じ鼻パッド交換でも、フレームやパッドの種類によって料金が変わります。また、修理費が掲載されていても、すべての破損を直せるわけではありません。
| 公式に案内されている作業 | 料金例と条件 |
|---|---|
| JINSの自社フレームの掛け具合調整 | 無料。素材・デザインによって調整範囲が限られる場合あり |
| OWNDAYSでの鼻パッド交換 | 自社品はパッドの種類により無料~660円、他社品は660円と案内 |
| パリミキのフレームの型直し | 通常のフィッティングでは対応しきれない大きなゆがみについて、3,300円(税込)が目安 |
| パリミキのロー付けのみの修理 | 鼻パッドを支える金属部分などの接合は4,400円(税込)~。仕上げの追加などは別途確認 |
| JINSの自社フレームの有償修理 | 5,500円(税込)。他社フレームは対象外で、破損の状態によって修理不可の場合あり |
OWNDAYSの鼻パッド交換は、保証期間に関わらず受け付けると案内されています。表の金額は公式FAQの記載額であり、通常の掛け具合調整やフレーム全体の修理料金とは別です。
パリミキの型直しも、普段の掛け具合調整に毎回3,300円掛かるという意味ではありません。料金表にある作業と、自分が頼みたい作業が一致しているかを確かめることが大切です。
参考サイト:JINS「掛かり具合の調整と修理料金の案内」
参考サイト:JINS「フレームの掛かり具合が合わない」
参考サイト:OWNDAYS「鼻パッドは交換できますか?」
参考サイト:パリミキ「メガネの不具合、修理について/料金目安」
参考サイト:JINS「JINSフレームを修理する場合の値段が知りたい」
「○円~」と見積額は同じではない
料金の後ろに「~」が付いている場合は、その金額だけで完了すると決めつけないようにしましょう。破損部分の状態や、接合後の仕上げなどで作業が増えることがあります。
例えば、折れた金属部分をつなぐ作業と、周囲の色を整える作業は別に考える必要があります。目立つ修理跡をどこまで整えたいかによっても、見積もりを確認する内容が変わります。
「最低金額は分かったので、実物を見たうえでの総額を教えてください」と伝えると、予算を決めやすくなります。費用を抑えたい場合も、必要な作業と、希望に応じて追加する作業を分けて説明してもらいましょう。
参考サイト:パリミキ「メガネの不具合、修理について/状態による料金の違い」
無料で調整できるかを確認する3つのポイント
無料かどうかは、保証書の日付だけでは判断できません。購入元、メンテナンスの対象範囲、実際に使う部品を順に確かめると、確認漏れを減らせます。
保証期間と無料メンテナンスを分けて考える
製品の不具合に対する保証と、日常の掛け具合を整えるメンテナンスは、別のサービスとして案内されることがあります。
JINSの解説では、掛かり具合の調整などは購入日時や店舗に関係なく無料で受けられるとしています。保証期間を過ぎたからといって、調整もすぐ有料になるとは限りません。
反対に、保証期間内でも、依頼する作業が保証の対象になるかは確認が必要です。例えば、Zoffのフレーム保証は、商品不良による破損を対象とする条件が示されています。「購入して間もないから、どんな破損も無料」とは考えないようにしましょう。
相談するときは、購入時期と不具合の経緯を伝え、保証を使うのか、通常のメンテナンスで対応するのかを確認してください。
参考サイト:JINS「無料で受けられるサービスと保証の案内」
参考サイト:Zoff「保証について」
他店購入品でも無料の場合があり、有料でも受けられない場合がある
購入店以外に頼む場合、「他店のメガネだから調整料が掛かる」とは限りません。眼鏡市場は他社購入品の無料メンテナンスを案内しています。ただし、特殊パーツやフレームの状態によって対応できない場合があり、形状によっては部品交換が有料になります。
つまり、先に確かめたいのは受付できるかどうかです。その後で、今回の作業が無料範囲に入るのかを聞きましょう。料金を払えば、どのブランドや素材でも扱ってもらえるわけではありません。
購入店が遠い場合や通販で買った場合の相談先は、他店でのメガネ調整と持ち込み前の確認事項で詳しく紹介しています。
参考サイト:眼鏡市場「全国メガネ点検DAY/対象と注意事項」
ネジや鼻パッドの交換も、一律に有料ではない
小さな部品でも、「交換」と聞くと料金が掛かりそうに感じますよね。しかし、JINSは鼻パッドや丁番のネジの交換・取り付けについて、無料で対応できる場合があると案内しています。一部の部品は有料で、破損があれば有償修理となる場合もあります。
「鼻パッドの位置を直すだけなのか」「パッド自体を替えるのか」「支えている金属部分を直すのか」を分けると、料金の違いを理解しやすくなります。
有料の部品を勧められたときは、その部品が必要な理由と、交換後にどの点が変わるのかを聞いてみましょう。名前や価格だけで選ぶより、今の困りごとに合っているかを確認することが大切です。
参考サイト:JINS「鼻パッドや丁番のネジの交換・取り付け」
見積もりを頼むときに確認したいこと
費用の行き違いを防ぐには、作業前に希望と予算を伝えることが役立ちます。原因を自分で決める必要はありません。「歩くと下がる」「右耳が痛い」など、実際に困っていることから話しましょう。
料金・追加作業・受け取りまでを一緒に聞く
電話では「○○で購入したメガネのつるが緩く、掛け具合を見てほしいです。調整は無料ですか。部品交換が必要なら、作業前に金額を教えてもらえますか」と伝えてみてください。
現物を見ないと分からない場合は、来店後に見積もりを確認します。次の項目をメモしておくと、聞き忘れを防げます。
- 今回必要なのは、掛け具合調整・部品交換・破損修理のどれか
- 無料でできる範囲と、有料になる部品・作業は何か
- 部品代・工賃などを含め、支払う総額はいくらか
- 追加作業が必要になった場合、着手前に連絡をもらえるか
- 見積もりだけで依頼を見送る場合や、返送が必要な場合に費用があるか
- 受け取れる時期と、調整後に違和感が残った場合の相談方法は何か
これらは必ず費用が発生する項目という意味ではありません。お店ごとに扱いが異なるため、今回必要なことを確認するための一覧です。
総額と一緒に、仕上がりや今後の使い方も確認する
修理では「元の見た目にどこまで戻るか」「修理跡が残る可能性はあるか」も確認したい点です。例えば、JINSの有償修理案内にも、修理跡が残る場合があると記載されています。
見積額が予算を超える場合は、その場で急いで決めなくても構いません。必要な修理、仕上がり、受け取りまでの期間を聞き、買い替える場合の費用と比べましょう。
ただし、「購入価格の半分を超えたら必ず買い替え」といった決まりはありません。レンズを含む全体の状態や、今のメガネを使い続けたい理由も判断材料になります。修理すればどの程度使える見込みなのか、確認できる範囲をお店に聞いてください。
参考サイト:JINS「有償修理の受付条件と注意点」
費用が気になるときの相談手順と、よくある疑問
料金が分からないまま来店を先延ばしにするより、まず無料で確認できる範囲や受付条件を問い合わせてみましょう。購入履歴や保証書があれば準備し、必要な書類も事前に聞いておくとスムーズです。
依頼前から受け取りまでの流れ
実際の受付順は店舗によりますが、次の順番で確認すると、作業と料金を結び付けて判断しやすくなります。
- 購入元、購入時期、困る場面、落下や修理の経緯を整理する。
- 店舗へ受付可否と無料サービスの範囲、必要な持ち物を問い合わせる。
- 実物を見てもらい、必要な作業・総額・受け取り時期を確認する。
- 内容に納得してから依頼し、追加費用が出る場合の連絡方法を決める。
- 受け取り時に本人が掛けて確認し、気になる点と再調整の条件を聞く。
受け取り時は、鼻や耳への当たり、歩いたり下を向いたりしたときのずれなどを確かめましょう。「さっきより楽になったが、まだ右側が気になる」と、変化を具体的に伝えて構いません。
調整だけでも頼める?その日に持ち帰れる?
無料メンテナンスの対象なら、調整を受けるために新しいメガネを買うことが前提ではありません。調整だけの希望であることを伝え、受付方法を確認してください。
その場でできる作業もありますが、部品の取り寄せや修理では預かりになる場合があります。JINSの自社フレームの有償修理は、預かり後2~3週間ほどの案内です。これは通常のフィッティングの所要時間ではありません。
仕事や外出でメガネが欠かせない方は、預ける前に予備を用意できるかも考えましょう。来店予約の要否と待ち時間は店舗へ確認し、「調整は必ず数分で終わる」と予定を詰めない方が安心です。
参考サイト:JINS「JINSフレームの修理料金・預かり期間」
節約のために自分で曲げても大丈夫?
費用を抑えたいからと、つるを手で曲げたり、お湯やドライヤーで温めたりする作業は避けましょう。力や熱の加え方によって、破損や変形につながるおそれがあります。
精密ドライバーでネジを扱う場合も、手元が滑ってレンズを傷つけるなどのリスクがあります。「少しだけだから」と作業を増やす前に、無料調整の対象かを聞く方がよいでしょう。
自宅では困っている状態を確認し、持ち込むまで無理な力を掛けないことを優先してください。メガネを自分で調整できる範囲と注意点では、触る前に知っておきたいことを整理しています。
参考サイト:Zoff「自分でフレームや鼻パッドを調整しない」
参考サイト:パリミキ「メガネの修理・調整を自分で行う前に」
まとめ
メガネの調整料金は、掛け具合を整えるだけなのか、部品交換や破損修理が必要なのかで変わります。購入店などの無料サービスで対応できる場合もあるため、ずれや耳への当たりが気になったら、まず店舗へ相談しましょう。
保証期間外や他店購入品だから必ず有料、部品交換だから必ず数千円とは限りません。公式の料金例は、対象商品と作業内容を合わせて読み、手元のメガネを見てもらったうえで総額を確認することが大切です。
依頼前には、追加費用、受け取り時期、再調整の条件も聞いておきましょう。自分で無理に曲げて状態を悪化させず、費用と仕上がりの説明に納得してから作業を頼んでください。