「毎日コンタクトレンズを使うので費用を抑えたい」「マンスリーは、1か月ずっとつけていられるの?」と気になっていませんか。
マンスリーコンタクトレンズは、決められた期間内に洗浄・消毒をしながら繰り返し使い、定期的に新品へ交換するレンズです。毎日使う人には費用面で選択肢になりますが、つけたまま眠ってよいという意味ではありません。また、数回しか使っていなくても、開封後の期限を延ばすことはできません。
この記事では、マンスリーの特徴や向いている使い方、交換日の数え方、ケアの基本を説明します。元の使い方に無理なく取り入れられるかを考えながら、製品選びのポイントも確認してみましょう。
マンスリーコンタクトレンズの特徴とは?
マンスリーは「1month」「1か月交換」などと表示される、定期交換タイプのコンタクトレンズです。まずは、レンズを交換するまでの期間と、1日に目につけてよい時間を分けて考えることが大切です。
毎日外してケアしながら、決められた期間使う
一般的な終日装用のマンスリーは、朝につけて夜に外し、洗浄・消毒・保存をして翌日また使います。期限が来たら、見た目がきれいでも新しいレンズに交換します。
「1month」と書かれていても、30日間と案内される製品もあれば、1か月サイクルと案内される製品もあります。購入時に、自分の製品ではいつまで使えるのか、眼科で具体的な交換日を確認しておきましょう。
| 確認すること | マンスリーの基本 |
|---|---|
| 交換までの期間 | 開封後、製品で決められた期間を守る |
| 1日の装用時間 | 眼科医から指示された時間を守る |
| 寝るとき | 終日装用のレンズは就寝前に外す。昼寝にも注意する |
| 使用後のお手入れ | 洗浄・すすぎ・消毒・保存を行う |
| 使わなかった日 | 開封後の期間に含め、交換日を先延ばしにしない |
レンズを交換する回数は少なくても、お手入れまで少なくなるわけではありません。毎日のケアを続けることと、期限を管理することがセットになった使い方です。
参考サイト:シード「定期交換レンズ」
参考サイト:リフレア「ご使用方法について」
毎日使い、ケアを習慣にできる人の選択肢
通勤や通学でほぼ毎日使う人にとっては、同じレンズを決められた期間使えることが、費用を考えるうえでのメリットになります。毎晩の歯磨きのように、帰宅後のケアを生活の流れに組み込める人は検討しやすいでしょう。
一方、週末だけ使う場合や、旅行・イベントのときだけ使う場合は、あまり装用していないうちに交換日を迎えることがあります。残業や外泊が多く、清潔な場所でのケアや消毒時間を確保しにくい人も、費用だけで決めないことが大切です。
今の生活に合う交換方式を比較したい方は、1day・2week・1monthの違いも参考にしてください。
交換期限はいつから?開封日を起点に管理しよう
マンスリーの期限は、「実際につけた日数の合計」ではありません。開封した日を記録し、製品の説明書に沿って交換日を決めます。うろ覚えのまま使い続けないために、新しいレンズを開けた時点で次の交換日も登録しておくと管理しやすくなります。
30日タイプなら、使わない日を含めて数える
たとえば、開封から最大30日間とされる製品を7月1日に開けた場合、開封日を1日目とすると7月30日が30日目です。7月31日に使うなら、新しいレンズが必要になります。
| 7月1日に開封した30日タイプの使い方 | 期限の考え方 |
|---|---|
| ほぼ毎日使った | 7月30日までが上限。7月31日からは新しいレンズにする |
| 土日しか使わなかった | 土日だけを数えず、同じく7月30日までが上限 |
| 途中で1週間メガネにした | 休んだ1週間を足して延長しない |
| 7月20日に傷や破れに気づいた | 期限前でも使用をやめ、そのレンズは再使用しない |
この例は、最大30日間と案内される製品の数え方です。すべてのマンスリーで「翌月の同じ日」「月末まで」と自己判断すると、月の日数や製品の指示によってずれることがあります。
説明書だけでは交換日がわからない場合は、製品名と開封日を伝えて眼科やメーカーに確認しましょう。スマートフォンの予定には「交換日」だけでなく「開封日」も残すと、後から確認しやすくなります。
参考サイト:リフレア「ご使用方法について」
未開封の使用期限と、開封後の交換期限は別
箱や個包装にある使用期限は、未開封で適切に保管されている製品の期限です。そこに先の日付が書かれていても、開封したレンズをその日まで使えるわけではありません。
また、右目と左目で開封日が違うと、交換日も別々になります。片方を破損して途中で新品に替えたときは、左右それぞれの日付を記録しましょう。「両目とも同じ日に開けたはず」と思い込まないことが、期限の取り違えを防ぎます。
使い終わったレンズを予備として残しておくのも避けたい習慣です。期限切れのレンズと未使用のレンズが混ざらないようにし、予備には未開封で使用期限内の製品を用意します。
マンスリーは安い?費用は両眼分とケア用品を合わせて考える
マンスリーの魅力のひとつが、費用を抑えられる可能性です。ただし、箱の価格だけでは、自分が実際に支払う金額はわかりません。何枚入りか、何か月分か、片目分か両眼分かをそろえて比べる必要があります。
「1箱6枚」は両眼6か月分ではない
仮に1枚を1か月ごとに交換する製品なら、6枚入り1箱は片目で6回分の交換に相当します。両眼では1回に2枚使うため、同じ度数のレンズを左右に使える場合でも、1箱は両眼で3回分です。左右の度数が違う場合は、通常、それぞれの度数を購入します。
たとえば「片目3枚入り1箱」を左右1箱ずつ購入するなら、合計6枚で両眼3回分になります。製品によって入り数が違うので、「1箱」という単位だけでお得かどうかを判断しないようにしましょう。
30日交換の製品では、年間の日数と12回分の交換がぴったり一致するわけではありません。年間費用を調べるときも、使う製品の交換サイクルに沿って必要枚数を見積もることが大切です。
ケア用品代と使用頻度も忘れずに
比較する費用には、レンズ本体に加えて、洗浄・消毒液やレンズケースなどのお手入れに必要なものを含めます。初回購入額が安く見えても、ケア用品を別に購入すると総額が変わるためです。
毎日使う場合と月に数回だけ使う場合でも、1回あたりの負担は変わります。月に数回しか使わなくても開封後の交換期限は同じなので、ワンデーのほうが自分の使い方に合うこともあります。
買い足しの手間や外泊時の持ち物も含めて考えると、使い続けやすい方式を選びやすくなります。「安いから期限を延ばす」「液を節約して継ぎ足す」といった使い方を前提にせず、正しく使った場合の費用で比較しましょう。
毎日のケアはどうする?外してから保存までの基本
マンスリーを繰り返し使うには、レンズとケア用品の組み合わせに合ったお手入れが必要です。ソフトコンタクトレンズでは、洗浄・すすぎ・消毒・保存を行います。保存液に入れるだけで、必要な消毒まで済むとは限りません。
ケア用品には、1本で複数のお手入れができるMPSや、中和が必要な過酸化水素タイプなどがあります。使用方法は異なるため、今までの液と同じつもりで使わず、製品ごとの説明書を確認しましょう。
参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「ケア用品について」
MPSを使う場合の洗浄・消毒の流れ
以下はMPSでケアする場合の基本的な流れです。こする回数や消毒時間、使用できるレンズは製品によって異なるので、手元のケア用品の指示を優先してください。
- 石けんで手を洗い、よくすすいで清潔なもので水分を拭き取る。
- 外したレンズを手のひらにのせ、指定の液を使って両面をこすり洗いする。
- レンズの両面を指定の液で十分にすすぐ。
- 清潔なケースに新しい液を入れ、レンズ全体を浸してふたを閉める。
- 指定された消毒時間を満たしてから装用する。装用前のすすぎも製品の指示に従う。
たとえばメニコンの「エピカ」では、両面をそれぞれ20~30回軽くこすり洗いし、すすいだ後に液を満たしたケースで4時間以上消毒する方法が案内されています。この回数や時間を、別の製品にそのまま当てはめることはできません。
こすり洗いや消毒の時間を省くと、決められたケアが完了しません。疲れている日も手順を守れるよう、帰宅後の早い時間に外すなど、生活に合わせたタイミングを考えておきましょう。
参考サイト:メニコン「エピカの使用方法」
参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」
ケースの管理と、使わない日の扱いにも注意する
使い終わった液は捨て、新しい液と混ぜたり継ぎ足したりしないでください。ケースも、使っているケア用品が指定する方法で洗浄・乾燥・交換します。たとえばエピカでは、使用後のケースを空にしてエピカで洗い、本体とキャップを伏せて自然乾燥させる方法が案内されています。
数日間レンズを使わないときも、保存したまま放置してよい期間はケア用品の説明書で確認します。再装用前に消毒のやり直しが必要な場合もあるため、「ケースに入っているから、そのままつけられる」とは判断しないようにしましょう。
過酸化水素タイプでは指定の中和が欠かせず、中和前の液を目に入れたり、MPSのように装用直前のすすぎに使ったりすることはできません。ケアの手順やケース管理を詳しく知りたい方は、コンタクトレンズの正しいケア方法もご覧ください。
参考サイト:メニコン「エピカの使用方法」
参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「ケア用品について」
マンスリーコンタクトレンズの選び方と製品例
「毎月交換できればどれも同じ」と思いがちですが、製品ごとに素材や形状、度数の範囲、乱視への対応などが違います。価格や箱のデザインから選ぶ前に、自分の目に適したレンズかを眼科で確認することが出発点です。
度数だけでなく、目との相性を確認する
同じ度数でも、レンズのカーブや直径、素材・設計が違えば、装用したときの状態は変わります。これまで使っていた製品の数値がわかっていても、別の銘柄がそのまま合うとは限りません。
選ぶときには、次のようなことを眼科で相談してみましょう。
- 通勤・通学などで週に何日くらい使うか。
- 仕事や外出中に、乾燥感や見えにくさがないか。
- 帰宅後にケアをする時間と、十分な消毒時間を確保できるか。
- 近視・遠視のほか、乱視などの矯正が必要か。
- 毎月のレンズ代とケア用品代に、どのくらいの予算を考えているか。
乾きやすさが気になる場合も、含水率の高低だけで合う製品を決めるのではなく、今の症状や装用状況を伝えて選びます。うるおい成分やUVカットといった表示があっても、装用時間や交換期限を長くできるわけではありません。
公式情報で確認できるマンスリーの製品例
国内向けの公式情報で、マンスリーとして確認できる製品例を整理しました。順位やおすすめの優劣を示す表ではなく、眼科で相談する際に違いを把握するためのものです。
| 製品名 | 公式情報で確認できる特徴 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
| ワンマンスリフレアUV | 30日タイプのクリアレンズ。1箱6枚入り | 製品の度数範囲と、開封から30日という交換ルールを確認する |
| シード MonthlyFine UV plus | 1か月交換のクリアレンズ。非イオン性・低含水素材で、1箱3枚入り | 入り数の違いに注意し、両眼分の必要数で費用を比べる |
| TeAmo 1MONTH TORIC | マンスリーの乱視用カラコン。近視の度数に加え、乱視度数・乱視軸の確認が必要 | 色だけで選ばず、自分に必要な矯正条件と目への適合を確認する |
参考サイト:リフレア「ワンマンスリフレアUV」
参考サイト:シード「MonthlyFine UV plus」
参考サイト:Lcode「TeAmo 1MONTH TORIC 発売資料」
シリーズ名が似ていても、ワンデーや2週間交換、1か月交換では使い方が異なります。購入時には商品名の最後まで確認し、眼科で指示された製品・度数・交換方式と一致しているかを確かめてください。
合わないと感じたら、交換日まで我慢しない
使用中に痛み、充血、かすみなどが出たときは、まだ交換日まで余裕があってもレンズを外し、眼科に相談してください。「もう少し使えば慣れるはず」「新しいレンズに替えれば大丈夫」と自己判断して使い続けないことが大切です。
傷や破れに気づいたレンズも、そのまま使わず交換します。外出先で困らないよう、見え方の合ったメガネを用意しておくと、レンズを外す判断をしやすくなります。
自覚症状がなくても、眼科から指示された定期検診を受けましょう。受診時期の考え方は、コンタクトレンズの定期検診で詳しく説明しています。
参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」
まとめ
マンスリーコンタクトレンズは、毎日のケアを行いながら、決められた期間で新品へ交換するレンズです。ほぼ毎日使う人には費用面で選択肢になりますが、ケア用品代や使用頻度も含めて考えることが大切です。
交換期限は実際につけた日数ではなく、開封日を起点に管理します。30日間なのか、どのような1か月サイクルなのかを製品ごとに確認し、使わない日があっても延長しないでください。
選ぶときは価格や度数だけで決めず、眼科で目との相性を確認しましょう。洗浄・消毒と期限の管理を無理なく続けられるかを考え、異常があるときは交換日を待たずに使用をやめて受診することが、正しく使うための基本です。