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遠視でもコンタクトレンズは使える?プラス度数・種類と選び方を解説

「遠視だけど、コンタクトレンズって使えるの?」と迷っていませんか。近視用のイメージが強いかもしれませんが、遠視を補正するコンタクトレンズもあります。ソフト・ハードのほか、1日使い捨てや2週間交換の製品も選択肢です。

ただし、遠視用ならどれでもよいわけではありません。必要なプラス度数が製品に用意されていることに加え、実際の見え方や目へのフィットも確かめる必要があります。「近くが見づらいから遠近両用」と、名前だけで選ばないことも大切です。

この記事では、遠視用コンタクトの度数や種類、眼科での選び方を、メガネとの使い分けも含めてやさしく解説します。

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遠視でもコンタクトレンズは使える?まず知っておきたいこと

遠視の矯正はメガネだけ、ということはありません。目の状態と必要な度数に合うレンズがあれば、コンタクトレンズで視力を補うこともできます。まずは遠視の見え方と、間違えやすい老眼との違いを押さえましょう。

遠視は「遠くがよく見える目」とは限らない

遠視とは、目がピントを合わせる働きである「調節」をしていないとき、光の焦点が網膜より後ろにくる屈折状態です。プラスの屈折力を持つ凸レンズで、網膜にピントが合うよう補います。

若く調節力が十分にある人は、自分の目でピントを合わせて、遠視があってもよく見えることがあります。一方で、遠視の程度や調節力によっては、近くだけでなく遠くも見えにくくなります。「視力検査でよく見えたから遠視ではない」とは言い切れないのです。

遠視の有無や補正の必要性は、見えづらさだけで自己判断するのではなく、眼科で確認します。特に子どもの遠視は弱視や斜視に関わることがあるため、保護者の判断でメガネをコンタクトに置き換えず、治療方針を担当医に相談してください。

参考サイト:日本眼科学会「屈折異常」

遠視用と遠近両用は目的が違う

「遠視」と「老眼」は、どちらも近くの見えにくさに関係することがありますが、同じものではありません。老眼は、加齢によって調節力が低下することです。遠視の人にも老眼は起こるため、両方を考慮して補正する場合があります。

比較する点遠視老眼(老視)
基本的な状態調節していないとき、焦点が網膜より後ろにくる年齢とともにピントを合わせる力が低下する
見え方程度や調節力によって、近くも遠くも見えにくいことがある手元など近くにピントを合わせにくくなる
レンズを考える際のポイント遠視を補うプラス度数を確認する遠くの見え方に加え、手元を見るための補助が必要か確認する

遠視用は、遠視の補正に対応したレンズです。一方、遠近両用は遠くと近くの見え方に対応する設計のレンズで、製品によって遠視用の度数も用意されています。「遠視だから必ず遠近両用が必要」というわけではありません。

以前よりスマホが見づらくなったときも、遠視の度数だけを強くすれば解決するとは限りません。遠く・パソコン・手元のどの距離で困るかを伝え、老眼の影響も含めて確認しましょう。

参考サイト:日本眼科学会「老視」
参考サイト:クーパービジョン「クーパービジョン製品やサービスに関する質問」

遠視用コンタクトの度数は「プラス」が基本

商品ページに「近視用・遠視用」と書かれていても、必要な度数が必ずあるとは限りません。度数の符号と製作範囲を確かめると、眼科で相談するときも選択肢を理解しやすくなります。

「+2.00」は視力ではなくレンズの強さ

パッケージの「PWR」「P」「SPH」などは、レンズの度数を示す表記です。一般に、遠視用の球面度数には「+」、近視用には「−」が付き、単位はD(ディオプター)で表します。

例えば「+2.00D」はプラス2.00の屈折力を表す数字で、「視力が2.0になる」という意味ではありません。また、+2.00Dと−2.00Dは別の補正です。数字だけを見て、符号を取り違えないようにしましょう。

なお、遠近両用の「ADD(加入度数)」は、遠く用と近く用の度数の差を表します。プラスの数字が書いてあっても、PWRとADDは同じ項目ではありません。詳しい表示の読み方は、コンタクトレンズの度数の見方でも紹介しています。

メガネの度数をそのまま使わない

遠視用のメガネを使っている場合も、その度数だけでコンタクトを注文するのは避けましょう。メガネとコンタクトはレンズと目との距離が異なり、同じ見え方にするための度数が変わる場合があります。

さらに、コンタクトは目に直接のせるため、度数以外にカーブや直径、素材との相性も関係します。今のメガネは受診時の参考にはなりますが、コンタクトの処方の代わりにはなりません。装用して見え方を確かめたうえで決めることが大切です。

参考サイト:メニコン「コンタクトレンズの度数の見方を確認!メガネの度数や視力との違いも解説」

強い遠視に対応する製品もある

店頭や通販でプラス度数が見つからず、「遠視用はないのかな」と感じることがあるかもしれません。実際には、同じ交換方式でも製品ごとに度数範囲が異なります。強い遠視に対応する製品もあるため、1つの商品に希望する数字がなくても、それだけでコンタクトを諦める必要はありません。

以下は、国内メーカー公式ページで確認できるソフトレンズの例です。自分で度数を選ぶための一覧や、おすすめ順のランキングではありません。

製品例・交換方式プラス度数の製作範囲規格上の確認点
ワンデー アキュビュー オアシス/1日使い捨て+0.50〜+5.00D(0.25D刻み)プラス度数はBC9.0mm。BC8.5mmにはプラス度数の設定なし
バイオフィニティ/2週間交換+0.25〜+6.00D(0.25D刻み)、+6.50〜+8.00D(0.50D刻み)BC8.6mm、DIA14.0mm
バイオフィニティ XR/2週間交換+8.50〜+15.00D(0.50D刻み)強い遠視に対応する度数帯。BC8.6mm、DIA14.0mm

※2026年9月17日確認。近視用・乱視用・遠近両用を含む全製品の一覧ではなく、上記製品のプラス球面度数のみを抜粋しています。仕様や取扱状況は購入前に確認してください。

度数が範囲内でも、目に合うとは限りません。例えば「プラス度数があるからBC9.0mmを選ぶ」という順番ではなく、そのレンズが適合するかを眼科で確かめます。規格の有無と、実際に使えるかどうかは分けて考えましょう。

参考サイト:アキュビュー「ワンデー アキュビュー オアシス」
参考サイト:クーパービジョン「バイオフィニティ」

遠視用コンタクトの種類と選び方

遠視用でも、つけ心地やお手入れの負担はレンズによって異なります。必要な度数に対応することを前提に、普段の生活で使い続けやすいかを考えていきましょう。

ソフトとハードは、実際の見え方とつけ心地で比べる

ソフトレンズは水分を含んだ柔らかい素材で、一般に装用初期の異物感が比較的少ないのが特徴です。外れにくさを重視するスポーツ時などにも選択肢になります。

ハードレンズは硬い素材でできており、初めは異物感が出やすい一方、乱視の補正を考える場合などに選択肢となります。ただし、「遠視ならハードのほうがよく見える」「乾燥しやすい人はソフトがよい」と一律には決められません。

同じ分類でも製品の設計や素材は異なります。見え方だけでなく、まばたきしたときのレンズの動きや、装用中の違和感も確認してもらいましょう。両者の違いを詳しく比べたい方は、ソフトとハードコンタクトレンズの比較も参考にしてください。

1day・2weekは、使う頻度とケアの続けやすさで考える

週末の外出だけ使いたい、旅行中の荷物を減らしたい、という人には、毎回新しいレンズを使う1dayが候補になります。一度外したら捨てる方式なので、レンズの洗浄・保存は不要です。

毎日使う場合は、2weekなどの交換タイプも候補になります。ただし、外した後のお手入れと、決められた時期の交換を続けることが前提です。レンズ代だけでなく、ケア用品代や実際に使う日数も含めて比べましょう。使用頻度にかかわらず「2weekのほうが必ず安い」とは限りません。

まず目に合う製品を選び、その中で生活との相性を考える順番がおすすめです。希望する交換方式に必要なプラス度数がないときは、別の製品やメガネとの併用を含めて相談できます。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズについて」

乱視がある場合は、プラス度数以外の規格も確認する

遠視に乱視を伴う場合は、乱視用ソフトレンズ(トーリックレンズ)やハードレンズなどを検討することがあります。トーリックレンズでは、球面度数に加えて、乱視の度数である「CYL」と乱視の方向を表す「AX」が関係します。

ここで気をつけたいのが、通常の近視用・遠視用と、同じシリーズの乱視用とでは、用意されている規格が違う場合があることです。上の表にプラス度数があるからといって、乱視用にも同じ組み合わせがあるとは限りません。

「遠視の度数は合っているはずなのに文字がにじむ」と感じても、自分で度数を強くするのではなく、乱視の影響やレンズの適合を確認してもらいましょう。

参考サイト:クーパービジョン「クーパービジョン製品やサービスに関する質問」

眼科で遠視用コンタクトを処方してもらう流れ

初めて使うときは、商品を先に購入するのではなく、眼科でコンタクトの使用を相談しましょう。使える目の状態かを確認してから、必要な度数と製品を決めていきます。

遠くと手元、両方の困りごとを伝える

検査では「遠視です」と伝えるだけでなく、どのような場面で見えにくいかを説明すると、生活に合った補正を相談しやすくなります。例えば、次のような内容を整理しておきましょう。

  • 遠くの看板、パソコン、スマホや本など、見づらいものと距離
  • コンタクトを使いたい場面と、週に何日くらい使う予定か
  • 現在のメガネで困ることや、以前使ったコンタクトでの不調
  • 乾燥感や充血など、目の状態で気になっていること

「休日の運動だけ使いたい」のか、「仕事中にも毎日使いたい」のかで、交換方式やケアの負担についての相談内容も変わります。遠くの視力だけでなく、普段見る画面や文字が無理なく見えるかも伝えてください。

装用テストで度数とフィッティングを確かめる

受診先や目の状態によって検査の順序は異なりますが、基本的には次のように進みます。

  1. 問診で見え方の悩みや使用目的を伝える。
  2. 視力や目のカーブ、涙や目の健康状態などを調べる。
  3. 条件に合う候補のレンズを実際につけ、見え方と位置・動きを確認する。
  4. レンズを決め、つけ外し・ケア・装用時間・次の受診時期について説明を受ける。

試したときに見え方やつけ心地が気になるなら、その場で遠慮せず伝えましょう。「初めてだからこういうもの」と我慢してしまうと、調整が必要な点が伝わりにくくなります。

購入場所が店舗でも通販でも、眼科での検査の代わりにはなりません。処方された製品を別の銘柄に変えたい場合も、度数の数字だけを合わせず再度相談します。受診と購入の関係は、コンタクトレンズの処方箋と眼科受診で詳しく紹介しています。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「購入するには」

メガネとの使い分けと、使い始めてからの注意点

コンタクトを始めたからといって、メガネが不要になるわけではありません。生活に合わせて使い分けながら、目に合うかを継続して確認していきましょう。

コンタクトだけに頼らず、メガネも用意しておく

コンタクトはフレームがなく、運動時などにメガネのずれや曇りが気になりにくいのが利点です。一方、メガネは目に直接触れず、かけ外しが手軽です。どちらか一方に決めるより、それぞれの使いやすさを活かせます。

生活の場面使い分けの考え方
運動や外出のとき装用を認められたコンタクトを、指示された時間内で使用する
帰宅後やコンタクトを外した後度数の合ったメガネで必要な見え方を確保する
外出先でレンズを外す必要があるとき持参したメガネに切り替える。見えづらいまま運転などをしない
パソコンや手元の文字が見づらいとき遠視の補正に加え、老眼などの影響も眼科で確認する

特に外出時は、レンズを落としたり、不調で外したりする可能性もあります。いつでも切り替えられるメガネがあると、コンタクトを無理に使い続けずに済みます。

「慣れれば大丈夫」と決めつけない

使い始めてからの見えにくさや違和感を、遠視用だから仕方ないと考える必要はありません。度数やフィッティングのほか、目やレンズの状態を確認することが大切です。

痛み・充血・目やに・かすみなどの異常があれば、レンズを外して眼科を受診してください。「数日たてば慣れる」と自己判断で装用を続けないようにしましょう。いつ、何をしているときに、どちらの目で症状が出たかを伝えると、相談の助けになります。

調子よく使えていても定期検査は必要です。見え方が変わったときも、自分でプラス度数を増減するのではなく、現在の目に合った補正を確認してもらってください。

遠視用でも、使用期間とケアの基本は同じ

遠視用のレンズにも、製品ごとの装用時間・交換時期・お手入れ方法があります。1dayは一度外したものを再使用せず、再使用するレンズは指定の方法でケアします。「今日は短時間しか使わなかったから」と、自己判断で使用期間を延ばさないようにしましょう。

レンズを触る前の手洗い、ケースの手入れも含め、使用説明書と眼科の指示を守ってください。上で紹介した1day・2weekの製品はいずれも終日装用で、眠るときは外します。乾燥や不快感が続く場合は、レンズや装用スケジュールの見直しが必要か、受診時に相談しましょう。

参考サイト:日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズの使用方法について」

まとめ

遠視でも、必要なプラス度数と目に合う製品があれば、コンタクトレンズが選択肢になります。ソフト・ハードや1day・2weekなどの違いに加え、対応する度数範囲を確認することが大切です。ただし、製品の規格に合う数字があるだけで、自分の目にも合うとは限りません。

遠視と老眼は異なるため、近くの見えにくさだけで遠近両用を選んだり、メガネの度数をそのまま使ったりせず、眼科で検査と装用テストを受けましょう。仕事や外出など、使いたい場面を具体的に伝えることも役立ちます。

メガネも上手に併用し、見え方とつけ心地の両方を確かめながら、自分の生活に無理なく取り入れられる方法を選んでください。

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