ワンデー乱視用コンタクトの特徴|選び方・使い方・注意点

「乱視用のコンタクトも、ワンデーを選べる?」「毎日使わないなら、どんな点に気をつければよい?」。乱視の度数やレンズの種類を見ると、選び方が難しく感じられるかもしれません。

ワンデー乱視用コンタクトは、乱視を補正するトーリック設計のソフトレンズを、1日で使い捨てるタイプです。洗浄・消毒・保存の手間を減らせますが、一度外したレンズは同じ日でも使い直せません。また、度数だけを合わせれば誰にでも使えるわけではなく、眼科で見え方と目への合い方を確認して選びます。

この記事では、ワンデー乱視用の特徴、生活に合わせた選び方、装用と取り扱いの注意点を解説します。

ワンデー乱視用コンタクトの特徴

「乱視用」は見え方を補う設計、「ワンデー」は交換の方法を表しています。まず、この2つを分けて理解しておきましょう。

乱視を補う向きが安定するように設計されている

乱視用ソフトレンズでは、近視・遠視を補う度数に加え、乱視を補う度数と方向を合わせます。レンズが目の上で回転して向きがずれると、ぼやけやにじみが生じることがあるため、厚みの配置などによって向きを安定させる工夫がされています。

ただし、「乱視用ならまったくずれない」という意味ではありません。まぶたや角膜の形、レンズの設計などによって、実際の動きや見え方は変わります。処方時には、装着した状態で適合を確かめることが必要です。

ハードレンズを含む矯正方法の違いは、乱視用コンタクトレンズの種類と仕組みで詳しく紹介しています。

参考サイト:クーパービジョン「乱視用コンタクトレンズはどうやって乱視矯正しているの?」

毎回新品を使い、外したあとのケアは不要

ワンデーは、使い終わったレンズを洗って保存する必要がありません。翌日に使うときは、新しい個包装を開けます。繰り返し使うレンズのような、洗浄・消毒や保存ケースの管理を省ける点が特徴です。

その一方、使い捨てであっても、手やレンズの取り扱いが不衛生なら汚染は起こり得ます。「ケア不要」は、手洗いや目の状態の確認まで不要になるという意味ではありません。

また、ワンデーは「合計24時間まで使えるレンズ」ではありません。数時間で外した場合も廃棄し、翌日へ持ち越さないでください。

参考サイト:メニコン「コンタクトレンズの種類と特徴」
参考サイト:クーパービジョン「ワンデー バイオメディックス トーリック・使用上の注意」

どんな使い方に合う?生活と費用から考える

ワンデーの便利さは、使う頻度や場面によっても変わります。目に適したレンズの中から、普段の生活で無理なく扱えるものを相談しましょう。

必要な日だけ使う場合や、ケアの負担を減らしたい場合

普段はメガネで、外出や運動のある日だけコンタクトを使いたい方にも、ワンデーは選択肢になります。旅行では、毎晩のレンズケア用品を持ち運ぶ負担を減らせます。

ただし、たまに使う場合も初回の検査・処方は必要です。久しぶりの装用では、以前と同じ時間つけてよいかも含め、眼科の指示と製品の説明を確認してください。使う予定に対して、次のように考えると相談しやすくなります。

使いたい場面ワンデーで便利な点あわせて確認すること
休日や外出のときだけ使う日に新しいレンズを開けられる装用を休んだあとの再開方法
毎日の仕事・通学帰宅後の洗浄・保存が不要指示された装用時間とメガネへ替える時間
旅行や出張ケア用品を減らしやすい必要な枚数、予備、保管方法、手を洗える環境
運動する日終了後に外して廃棄できる競技に適するか。水泳などでは外す必要がある

「外出先で困ったら予備をつければよい」とだけ考えず、メガネも用意しましょう。痛みや充血が出たときは、レンズ交換だけで使い続けないことが大切です。

参考サイト:アキュビュー「よくあるご質問」

箱の値段だけでなく、両眼で使う日数から費用を比べる

費用は、1箱の価格だけでは比べにくいものです。入り数、左右に必要な規格、1か月に使う日数をそろえて考えましょう。たとえば、両眼に1枚ずつ、月に10日使うなら通常は合計20枚、30日なら合計60枚を使います。同じ日に外して新しいレンズへ替える場合は、その分も必要です。

ワンデーには洗浄・保存用のケア用品代がかかりませんが、別途、診察・検査などの費用が必要です。2weekと比べる場合も、レンズ代に加えてケア用品や使用頻度を含めて比較し、「必ずワンデーが割高」「総額はほとんど同じ」と決めつけないようにします。

定期便やまとめ買いを検討するなら、処方変更時の対応、配送間隔、交換・返品の条件も事前に確認しましょう。見え方やつけ心地が定まる前に大量購入するより、まず自分に合う製品を確認することが先です。

繰り返し使うタイプとの違いは、2week乱視用コンタクトの特徴と選び方も参考にしてください。

自分に合うワンデー乱視用レンズの選び方

人気や機能表示は参考になりますが、目に合うかどうかは別の問題です。候補を絞るときは、処方される規格、装着時の安定性、生活の中でのつけ心地を順に確かめます。

数値だけで選ばず、製品名まで処方内容と合わせる

乱視用レンズでは、球面度数のPWR・SPHなどに加えて、乱視度数のCYL、乱視軸のAX・AXISなどを確認します。左右で異なる場合もあるため、購入時はそれぞれの処方内容と照合してください。

同じ数字が並んでいても、別の製品なら素材や設計が異なり、見え方や装用感も変わることがあります。BCなど一部の規格が同じという理由で、自己判断で製品を変更するのは避けましょう。メガネの処方値を、そのままコンタクトの注文欄へ転記することも適切ではありません。

また、用意されている度数・軸の組み合わせは製品ごとに異なります。希望する製品に数値が見つからなくても、「近いもの」で代用せず、処方した眼科へ相談してください。

参考サイト:アキュビュー「乱視用コンタクトレンズが合わない・ぼやける原因は?」
参考サイト:クーパービジョン「乱視の検査方法について」

トライアルでは、見え方・装用感・扱いやすさを確かめる

トライアルレンズをつけたら、視力表が読めるかだけでなく、文字のにじみやまばたきの前後の見え方も伝えましょう。眼科では、レンズの位置や回転などを確認し、必要に応じて種類や度数を調整します。

うまく説明できない場合は、「よく見える・見えない」の二択にせず、次のように具体化してみてください。自分で原因を診断するための表ではなく、診察で困りごとを共有するための例です。

確かめたいこと伝え方の例
見え方の安定まばたきをすると文字がにじみ、少しすると戻る
左右や距離による違い右目は見やすいが左目はぼやける、手元を見ると疲れる
つけ心地乾く、縁が気になる、ゴロゴロする
取り扱い表裏を見分けにくい、指から離れにくい、外すのが難しい

初めての方は、自分でつけて外せるかも確認します。帰宅してから困らないよう、その場で分からない点を聞いておきましょう。受診の準備は、初めてのコンタクトレンズを作る流れにまとめています。

参考サイト:アキュビュー「乱視用コンタクトレンズが合わない・ぼやける原因は?」

乾燥やアレルギーがある場合は、使える状態かを先に確認

ワンデーならドライアイやアレルギーがあっても必ず使える、とは限りません。症状の程度によっては装用を控え、治療を優先する場合があります。目が乾く、かゆい、充血するといった症状や、使用中の目薬があれば診察時に伝えてください。

素材や保湿機能も選択の一要素ですが、機能名だけで「一日中乾かない」「長くつけても問題ない」と判断しないことが大切です。「午後のパソコン作業で乾く」など、いつ困るかを伝えると、装用時間や作業環境も含めて相談できます。

参考サイト:クーパービジョン「目に関する質問」
参考サイト:日本眼科医会「防ごう目のトラブル!!コンタクトレンズの眼合併症」

朝の準備から廃棄までの使い方

毎日の基本は、清潔な手で新品を装着し、指示された時間内に外して廃棄することです。つけ外しの細かな方法や目印の扱いは、使う製品の説明と眼科で受けた指導に従ってください。

装着前に目・パッケージ・レンズを確認する

慌ただしい朝でも、左右の取り違えや破損を見落とさないよう、決まった順番で準備するとよいでしょう。一般的な流れは次のとおりです。

  1. 目に痛み・充血・目やになどの異常がないか確かめる
  2. 石けんで手を洗い、十分にすすいで清潔なタオルなどで乾かす
  3. 左右の製品・規格、使用期限、個包装の破損や液漏れがないか確認する
  4. レンズを取り出し、表裏と傷・破れ・異物の有無を確認する
  5. 教わった方法で装着し、ゆっくりまばたきして見え方と装用感を確かめる

爪でつまんだり、強く押しつけたりすると、レンズや目を傷つけるおそれがあります。破損や汚れがあるレンズは使わないでください。メイクをする場合は先にレンズをつけ、メイクを落とす前にレンズを外します。

ソフトレンズを水道水で洗ったり、水に保存したりすることも避けます。手を水で洗うことと、レンズへ水道水を使うことは別です。

参考サイト:PMDA「ワンデー バイオメディックス(トーリック)添付文書」
参考サイト:日本眼科医会「コンタクトレンズと目のお化粧」

数時間でも、外したレンズは再使用しない

「午前中しか使っていない」「少し外しただけ」でも、一度目から外したワンデーは廃棄します。保存液に入れても、再使用できるレンズに変わるわけではありません。

昼寝や仮眠の前にも外してください。起きたあとに再び装用する必要がある場合は、指示された装用時間の範囲内で新しいレンズを使います。途中で新品へ交換しても、目が装用していた時間までリセットされるわけではありません。休憩中はメガネに替える方法もあります。

入浴や水泳のときにも外します。外出時は予定に合わせて予備を用意し、再使用する前提で行動しないようにしましょう。

参考サイト:クーパービジョン「ワンデー バイオメディックス トーリック・使用上の注意」
参考サイト:アキュビュー「よくあるご質問」

未開封の予備も、期限と保管場所を確認する

個包装のレンズは携帯しやすい一方、予備として入れたまま忘れがちです。使う前に期限と包装を確認できるよう、表示を残して持ち歩きましょう。左右で規格が違う場合は、分かるように整理しておくと取り違えを減らせます。

保管は製品に指定された条件を守ります。たとえば、ワンデー バイオメディックス(トーリック)の添付文書では、直射日光と凍結を避けた室温保管が案内されています。車内などへ置きっぱなしにせず、持ち運び先でも適切な場所に保管してください。

使用済みのレンズと包装は、自治体の分別ルールを確認して処分しましょう。

参考サイト:PMDA「ワンデー バイオメディックス(トーリック)添付文書」

見えにくさや違和感があるときの対応

乱視用レンズを使っていても、ぼやけの原因が乱視だけとは限りません。新しいレンズだから問題ないと思い込まず、目の症状にも注意しましょう。

痛み・充血・急な見え方の変化は我慢しない

痛み、充血、目やに、強い異物感、見えにくさなどを感じたら、直ちに装用を中止して眼科へ相談してください。外しても痛みが続く場合や視力が落ちた場合は、速やかな受診が必要です。次回の定期検査まで待たないでください。

見え方が安定しないときは、左右・表裏の間違いのほか、度数、レンズの回転、乾燥、目の状態などの確認が必要です。目の上で無理にレンズを回したり、通販で度数を強くして解決しようとしたりするのは避けましょう。見えにくいまま運転を続けることも控えます。

参考サイト:日本眼科医会「防ごう目のトラブル!!コンタクトレンズの眼合併症」

調子がよくても、装用時間と定期検査を守る

装用できる時間は、製品だけでなく目の状態や装用経験によって変わります。一律に何時間と決めず、眼科医から指示された時間を守りましょう。初めて使うときや、長く休んでから再開するときの進め方も確認が必要です。

処方時や定期検査では、次の点を確認しておくと日々の判断に役立ちます。

  • 1日の装用時間と、使い始めのスケジュール
  • 次回の検査時期と、予定前に受診すべき症状
  • 長く装用を休んだ場合の再開方法
  • 目薬を使う場合の種類とタイミング
  • 困ったときの連絡先と、メガネへ替える目安

自覚症状がなくても、目やレンズに問題が生じていることがあります。「よく見えるから受診は不要」とせず、指示された検査を受けながら使いましょう。

参考サイト:PMDA「ワンデー バイオメディックス(トーリック)添付文書」

まとめ

ワンデー乱視用コンタクトは、乱視を補う設計と1日使い捨ての使い方を組み合わせたレンズです。洗浄・保存の手間を省けるため、毎日の使用だけでなく、必要な日だけ使いたい場合にも選択肢になります。ただし、度数や人気だけで決めず、眼科で見え方・フィッティング・装用感を確認することが大切です。

短時間でも一度外したレンズは廃棄し、同じ日も翌日も再使用しません。手洗い、装用時間、使用期限を守り、予備とメガネも用意しましょう。乾燥やアレルギーがある場合は使用できる状態かを相談し、痛み・充血・見えにくさがあれば装用を中止して受診してください。調子がよいときも定期検査を続けましょう。

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